セイノーホールディングスについてのお知らせ

2023年5月18日

セイノーホールディングス株式会社
道北集約発送・地域配送改善プロジェクト
道北バス株式会社

「江丹別地域の事業者が連携し、生産した産品を自分たちで集約・梱包して、
路線バスに貨客混載して市街地へ輸送する」地域内輸送プロジェクトの始動

　セイノーホールディングス株式会社（本社：岐阜県大垣市、代表取締役社長：田口 義隆、以下、セイノーHD）は、旭川市内数社で構成する「道北集約出荷・地域配送改善プロジェクト（以下、PJT）と、旭川市江丹別町（以下、江丹別地域）と同市内中心部を結ぶ唯一のバス路線を運行する道北バス株式会社（本社：以下、道北バス）と連携して、集荷（ファーストワンマイル）における共同配送のしくみを構築し、江丹別地域で生産された国際線ファーストクラス機内食にも採用された「江丹別の青いチーズ（ブルーチーズ）」などの産品の江丹別地域内での集荷及び、路線バスへの積み付けを生産事業者自らが行う貨客混載輸送（注：道路運送法第８２条第１項に基づく少量貨物輸送）にて、出荷するプロジェクトを２０２３年５月１７日（水）より開始しました。

この取組により、以下の３つの課題解決が期待されます。
・地域課題：路線バスの存続→定期的な運賃収入増加により存続に寄与
・業界課題：２０２４年問題（時間外労働規制）、輸送ドライバー不足
・環境課題：CO2削減→既存バス路線の活用により各社の集荷車両のCO2削減

バスに貨客混載した商品の積載状況　

＜プロジェクト出発式の概要＞
１．日時・場所
2023年5月17日（水）10:50～11:35　道北バス江丹別バス停前

２．輸送量・重量
バス輸送用段ボール（１００サイズ）８箱、約５０㎏

３．出席者
セイノーホールディングス株式会社　執行役員　河合 秀治
道北バス株式会社 代表取締役社長　佐々木 求
株式会社ブルーチーズドリーマー　伊勢 昇平

道北集約出荷・地域配送改善プロジェクトついて
・セイノーHDとの協力体制

旭川地域での貨客混載輸送を実現するため、セイノーHDが全面的に物流業界内の調整を行い、２０２２年６月から各事業者が個々に発送を行っていたものを一括してセイノーHDが受託することで、発送業務の改善を含めた最適な配送手段で顧客まで確実にお届けする仕組みを構築し、今回の貨客混載輸送を組み合わせることで、さらに業務改善を図ります。

・独自の貨客混載輸送の検討
現在、全国各地で貨客混載輸送が取り組まれておりますが、そのほとんどは「配達」を目的とした取組です。本プロジェクトは、出荷に関係する全員に業務効率改善、コスト削減などのメリットがある仕組みと持続的な人流と物流のインフラがどうしたら作れるかを検討していました。そこで、宅配事業者ではなく、地元事業者が主体となって、「配達」ではなく「出荷」することにより、地域課題、業界課題、環境課題の３つの課題解決を進め、今後、この取組への参加事業者の拡大や他地域への展開を目指します。

　
・３つの課題「業界課題」・「地域課題」・「環境課題」への取組

業界課題：２０２４年問題、輸送ドライバー不足
　物流業界では２０２４年以降に約３割の荷物が輸送できなくなる可能性があるとの懸念があります。再配達問題は大きく取り上げられていますが、集荷も課題の一つです。江丹別と旭川中心部は片道２５㎞あり、集荷には往復５０㎞の走行と現地の積込を含めると約２時間半の時間が必要です。今回の貨客混載輸送ではこの時間を大幅に短縮され、荷物を出荷する側も工夫することで、この問題解決に取り組むことが可能となり、集約出荷や貨客混載輸送の活用を進めます。

地域課題：地域路線維持
　荷物の輸送は貨客混載輸送の実現がゴールの一つではありますが、今回の取組をきっかけに地域でのバス活用を広げていく予定です。路線バスの存廃問題が起きてから考えるのではなく、そもそも存廃問題にならないために、貨客混載輸送は一つの手段でバスを活用した新たなインフラ考案やバス利用を前提とした観光プランの考案を進めていく予定です。

環境課題：CO2削減
　旭川中心部と江丹別の間には自家用車、バス、トラックが走行しています。江丹別と旭川中心部間の往復約５０㎞を４トントラックで走行した場合、約８５０ｇのCO2が排出されます。※１
本取組では、旭川中心部と江丹別間を毎日走るバスで輸送することで、トラック走行によるCO2排出を削減します。削減量は微々たるものですが、このような取組を広げることで、さらなる削減効果が期待できます。
*1：全国通運連盟HPのCO2排出量計算ページにて試算した数値

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上

【ニュースリリースへの報道機関からのお問い合わせ】
セイノーホールディングス株式会社　ラストワンマイル推進チーム (担当: 須貝) 　
Tel: 03-4363-4590　Email: esugai@slo-seino.jp
道北集約発送・地域配送改善プロジェクト（株式会社アーグ旭川サテライト）（代表：相本）
Email：s_asahikawa@mail.a-rg.co.jp
道北バス株式会社
Email：s_asahikawa@mail.a-rg.co.jp

資料

【セイノーホールディングス株式会社とは】
セイノーホールディングスは、価値創造型総合物流商社を標榜し、お客様に「時空を超えた価値提供」を目指しています。お客様の繁栄を基軸に、日本全体の効率化を意識したプラットフォームを構築すべく、オープンニュートラルな関係で業界内外において手を取り合い、お客様により良い最適なサービスを提供する「オープン・パブリック・プラットホーム構築（O.P.P.）」を具現化させることをグループの全体戦略としています。ラストワンマイル領域においては、生活様式の変化や構造変化に対応すると共に、買い物弱者対策、貧困家庭対策等の社会課題解決型ラストワンマイルO.P.P.の構築を積極的に推進・拡大しています。
*会社概要は https://www.seino.co.jp/seino/shd/overall-condition/ をご覧下さい。

【道北集約出荷・地域配送プロジェクトとは】
２０２１年度旭川市産業復興課のイノベーション補助金制度を活用して、立ち上げた「地域共生型ECプラットフォーム事業」の「梱包・出荷業務」に関して、梱包作業の効率化・平準化、集約化によるコスト削減などの課題解決を目的とし、地域企業が集まって立ち上げたプロジェクトです。
２０２２年１０月に江丹別地域からの出荷の集約化を実現し、この発展型として今回の貨客混載輸送を開始することになりました。

PJT参加事業者（２０２３年４月１日現在）
　株式会社ブルーチーズドリーマー（チーズ製造・サウナ運営）
　レストラン　チライ（フランス料理レストラン）
　株式会社アーグ（Web開発・EC運営・PJT統括）
　一般社団法人世界一の村（江丹別地域の街おこし）

PJT共同配送コンサルタント
　セイノーホールディングス株式会社

【道北バス株式会社とは】
１９４４年設立、旭川市に本社を置き、旭川市内・郊外線、都市間バス、定期観光バスを運営。江丹別線は旭川駅前から江丹別までの片道約２５㎞を約１時間で結ぶ路線。
*会社概要は https://www.dohokubus.com/ をご覧下さい。

*その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。