2月7日、龍ケ崎支店が営業を開始しました。敷地面積4万2,127㎡のこの新店所は、8,778㎡の物流倉庫を併設するロジスティクス機能と輸送機能を兼ね備えた戦略拠点として、北関東の新規顧客の開拓や効率的な継送業務に大きな期待を集めています。今回から2回シリーズで、2019年に事業計画がスタートしてから龍ケ崎支店の開設に関わってきたスペシャリスト14人に、この3年間、どのような役割を担ってきたか、どんなことに注意をしてきたか、また、印象に残っているエピソードなどを聞きました。新店所を立ち上げるまでには、こうした長い年月とたくさんの部署の力が結集しているのです。
Profile
牛久 英利
龍ケ崎支店準備委員長/現龍ケ崎支店長(2000年入社)
昨年の4月に龍ケ崎支店の準備委員長になって、荷主マスターや協力会社の選定、車両計画、現地採用など、2月7日の開店に向けて社内外の調整をしてきました。特に、発送業務については配達エリアがまったく新しくなりますので、年明けから引き継ぎを行いましたが、営業を開始するまでとても不安でした。この地域はこれまで店所がありませんでしたので、龍ケ崎支店のロジ・トランス機能を生かして営業力を強化するとともに、継送業務の一大拠点としても役割を果たします。また、フリーアドレスや女性専用の休憩室など、みんなが働きやすい職場づくりをしていきます。
Profile
伊東 晃
経営戦略部 部長補佐(1999年入社)
龍ケ崎支店の事業計画から社内承認、また、本社、エリア、新店所、セイノーエンジニアリングなど、さまざまなスペシャリストとの橋渡し役として開店まで携わりました。新店所の開設には長い年月とたくさんの部署の力、大きな予算が必要となりますので、スケジュールをしっかり立てて1つずつ進めていかなければなりません。また、テリトリーや売上目標、人事異動、車両管理など、業務内容が広範囲にわたるため、調整が多岐に渡りましたが、みなさんに教えてもらいながらやることができました。
Profile
田口 明義
輸送品質課 総合事務職主任(2010年入社)
柏支店と土浦支店のテリトリーを龍ケ崎支店に移すための、荷主マスターのメンテナンスを行いました。また、事業計画の段階では、中継地域の集配業務だけでも1日あたり120トン、車両45台を準備する必要がありましたので、牛久準備委員長に協力してもらいながら、新しい協力会社を選定しました。その段取りや協力会社への指導などを進め、開店して2週間が経ち、ようやく軌道に乗せることができました。龍ケ崎支店や協力会社のドライバーが使う携帯電話と携帯端末は用意できたのですが、新店所の事務所で使用するものの手配が遅れたことを反省しています。
Profile
河邉 一暁
輸送品質部 部長補佐(1992年入社)
龍ケ崎支店で使用する台車やユニット、ハンドリフト、フォークリフトなどの省力機器をどうするかが大きな課題でした。新店所で新しく用意するとなると、かなりの数量になるので、その調達がとても難しいのです。これまでの取り扱いトン数などから想定して準備することになりますが、継送業務を始めるなど事業計画が変更になると、最初からやり直しになってしまいます。柏支店や土浦支店など近隣の店所に助けてもらうことになりますので、開店に間に合わせなければならないという時間的な制約もあって、こうした省力機器の調整に大変苦労しました。
Profile
岸野 佑哉
運行課 総合事務職主任(2008年入社)
龍ケ崎支店から全国に向けた路線便や、全国の店所から龍ケ崎支店への到着便などの運行ダイヤを作りました。また、土浦支店、水戸支店で行っていた継送業務を龍ケ崎支店へ移行しています。
茨城県下の継送を行う一大拠点として龍ケ崎支店への期待はとても大きく、開店当初から200トンを超える継送物量となっています。(取材当日時点は)開店から2週間が経ち、課題も見えてきました。今後は、龍ケ崎支店と調整しながら、サポートできるようにしていきたいです。
Profile
小林 勝
工務課 部長補佐(1979年入社)
当初の事業計画に沿って、龍ケ崎支店からどんな車両が必要かをヒアリングしながら、合計17台の車両を手配しました。本来ならすべての車両を新車で用意したいところですが、龍ケ崎支店での要望と合致するものがあれば、他店所で使わなくなった車両を車検を受けて活用することにしました。この車両が10台あります。また、集配用の大型車両については、廃車予定のバンボディを、ウイングボディに改造することもしています。多くの車両のナンバー変更に時間を要しましたが、開店日に間に合うように準備しました。
Profile
大原 亮平
情報システム課 課長代理(2005年入社)
龍ケ崎支店のパソコンや電話、OA機器などのネットワーク整備のほか、荷主や管理店などマスターデータの整備を行いました。牛久準備委員長をはじめ迅速に対応してもらえたので、開店までに準備することができました。ただ、コロナ禍でIT機器の需要が高まっているうえに、海外での工場閉鎖で電子部品が不足しており、まだWi-Fi環境が整っていません。龍ケ崎支店の1階と2階、物流倉庫も無線LAN化する予定ですので、フリーアドレスや業務改善に役立ててもらうことができます。