活躍する社員
大垣本社 中山さん、奥さん、羽柴さん、林さん(2021年12月24日)
世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス対策でDX化が急務となっており、また、高度成長期に全国で次々に建設した店所が建替えの時期を迎えています。このようななか、働き方改革の一環として進めてきたフリーアドレス制を、店所に先駆けて12月に大垣本社で採用することになりました。今後、建替えやリノベーションのタイミングで店所もフリーアドレス化していく予定で、今回は、こうしたフリーアドレス化を担当している西濃運輸 総務課の中山主任、情報システム部の奥係長、セイノーホールディングス不動産開発部の羽柴係長、林主任にお話を聞きました。
【Profile】
中山 貴照 (写真上段左)
西濃運輸 総務部 総務課 主任
社員と会社が快適で健全に活動するためのサポート業務に携わる。現在は、西濃運輸の128店の陸上店と本社を含める社員の出勤手当、支店の産業廃棄物などに関する報告書の取り
まとめを行っている。
奥 圭祐(写真上段右)
西濃運輸 情報システム部情報システム課 係長
セイノーグループを業務効率化するITシステムを検討し、計画から導入までを取りまとめている。現在は、店所へのノート型パソコン導入・入れ替えやプラットホーム上の商品仕分けを簡略化する「郵便番号システム」の構築に取りかかっている。
羽柴 拓馬 (写真下段左)
セイノーホールディングス 不動産開発部 係長
遊休地、低利用不動産などセイノーグループ所有の不動産のポテンシャルを最大限に利用するための企画・提案を行っている。
林 浩史 (写真上段右)
セイノーホールディングス 不動産開発部 主任
セイノーグループが「特積みのセイノー」から「ロジのセイノー」への進化を重点戦略
として掲げているなか、ロジ・トランス機能をさらに強化するための物流倉庫建設の計画に携わる。
どうしてスモールオフィスに取り組むことになったのですか?
羽柴 : トラックターミナルの建替えやリノベーションの時期を、複数の店所で迎えています。この機会に、事務所のムダなスペースを省いてスモールオフィス化することで、ターミナルや倉庫、一次保管庫などを拡充させることに、2019年から取り組んで
きました。
林 : 例えば、昼間に店所へ行っても、空席が目立ちます。勤務体系が違いますし、プランナーは外出していることが多いので、事務所が満席になることはありません。また、机や書庫には紙の資料が山積みになっていて、こうしたことで会社が進めているDXによる業務改革や働き方改革の足かせになっているのではと思います。
奥 : 店所のパソコンやプリンターなどのOA機器も、メンテナンスや更新、消耗品などで、それなりに経費がかかっています。
中山 : そこへ、新型コロナウイルスの感染拡大がやってきました。在宅勤務、オンライン会議や商談など、新しい生活様式に合わせた働き方を教えてくれる結果となりました。
羽柴 : そこで、店所の建替えやリノベーションのタイミングで、事務所をフリーアドレス化しようということになりました。フリーアドレスを採用されている会社さんを見学させていただきながら、事務所の図面からすべて自分たちでやっています。
フリーアドレスで、事務所はどのように生まれ変わるのですか?
羽柴 : 固定席がなくなります。大垣本社では部署の垣根をなくして、大きなセンターテーブルあるいはこれまでの机を並べたフリー席を設置します。個人にはロッカーが与えられ、そこからパソコンや筆記具などを持ち運びするバッグを取り出し、自分の好きな席に行って仕事をすることができるようになります。
林 : 個人の座席を減らす代わりに、コミュニケーションスペースを大幅に増やします。食堂、会議室といった垣根を払って多目的に活用できるようにします。
奥 : 店所は事務所の建替えやリノベーションのタイミングでOAフロア、Wi-Fi環境にしていきます。また、店所から要望があれば現行のデスクトップ型パソコンからノート型パソコンへの入れ替えなどを行い、事務所のどこでも自在に働けるようにします。プリンターやFAXは必要最低限とし、ケーブルの少ないとてもすっきりした事務所になります。
中山 : 開放的で自由な雰囲気のオフィスに生まれ変わると思います。
店所のフリーアドレスは、どのように進んでいきますか?
羽柴 : 店所を建替えあるいはリノベーションする際に、順次、進めていく予定です。店所の意見を聞きながら、フリーアドレス化を進めていきます。
林 : まず、資料などのペーパーの断捨離と業務見直しを行ってもらいます。システム環境は情報システム部、什器の手配は総務部、不動産開発部でフリーアドレス化をサポートし、建替え・リノベーションの方向性が決まったら、その後は店所が主体になって進めてもらうことになります。
中山 : すでに、大垣本社や東京本社ではフリーアドレスになっています。特に、大垣本社の食堂はこれまで食事をする場所でしかありませんでしたが、個人でもグループでも気軽に利用できるフリースペースとして開放しました。窓際にはアクリルのパーテーションで区切ったカウンター席、ベンチシートでゆったりできるベンチ席、また、オンライン会議用のブースやラウンジもあります。きっと、大垣本社に来たら、びっくりしますよ。
フリーアドレスで、どんなことが期待できますか?
羽柴 : 会社が進めているDXによる業務改革や働き方改革が浸透することを期待しています。これまでは紙が中心になっていましたので、FAXで送っていたものをメールにする、ミーティングの資料を紙ではなくパソコンで共有する、文書で保存していたものをデータにするなど、本当に少しのことで輸送業務の効率化はできると思います。
林 : 到着・発送など部署の垣根がなくなって、事務所のコミュニケーションが向上し、イノベーションが生まれると思います。
奥 : OA機器のメンテナンスや更新はもちろんですが、トナーや出力紙など消耗品の大幅なコスト削減になります。また、新型コロナウイルスのような感染症対策においても、場所を選ばずに働くことができるようになると思います。
中山 : それに、フリーアドレスになると、一人で集中したい、リラックスして考えたい、みんなで打ち合わせしながらなど、机に縛られずに仕事ができるようになります。こうした開放的で自由な雰囲気や既成概念にとらわれない働き方が、会社が変わっていく土壌になるのではないでしょうか。
羽柴 : 大垣本社をフリーアドレスにする際も、固定席がないことへの不満やDXによる業務改革への不安など、たくさんの意見がありました。ただ、ポストコロナの新しい生活様式に合わせた働き方が求められていて、とにかくフリーアドレスへ踏み出してみることが大切だと思います。大垣本社や東京本社での経験を生かしながら、店所でのフリーアドレス化を進めていきますので、ご協力をお願いします。
▲大垣本社の食堂、ベンチ席
▲大垣本社の食堂、窓際のカウンター席
▲大垣本社のリフレッシュスペース
▲大垣本社の食堂、ラウンジ